現在最も浸透しているED治療法は薬の服用によるものです。ED治療薬は昨今の急激な普及に伴い、かなり一般に浸透してきています。しかし、その利用に際しては必ず医師の診断が必要です。
心臓病などにより硝酸剤(ニトログリセリン)を使用していたり、排尿障害や血圧の薬などを服用している場合はED治療薬を服用することができないのです。決して自己判断で薬を服用してはいけません。安易な自己判断は、もしかしたらあなたの命を脅かすことになるかもしれないのです。
代表的なED治療薬としてレビトラやシアリスなどがあります。
レビトラは食事の影響をさほど受けることのないED治療薬だといえます。後ほど説明するバイアグラには比較的食事の影響を受けやすい点がありますが、その弱点を改善したものがこのレビトラだといえます。バイアグラよりも早めに効果が現れる傾向がり、効き目もより強いといわれています。一方、シアリスは食事の影響をほとんどうけません。作用時間も36時間と、かなり長いのです。食事の時間やタイミングなどを考えることなく服用できるので、最近人気が高まってきた治療薬だといえます。
ED治療薬の効き目は、EDの原因によって違いますが、効果があったという人は10人中7人程度であるといわれます。医師の処方のもと、少量から始めて効果がなければ少しずつ増やしたり、薬を替えてみたりするのがよいでしょう。
骨盤内の手術で神経を切断してしまった場合などは、脳の刺激が陰茎に届かないため、ED治療薬の出番がなく、思うような結果が得られないことが多いようです。
ED治療薬は医師の指示に従い使用法を守って服用すれば安全な薬です。しかし、副作用については、顔面紅潮、頭痛、消化不良、視覚異常などがまれに起こる場合があります。ED治療薬を服用して性交した後4時間以上経っても勃起が続き痛みをともなう場合には、すぐに医師の診断が必要です。
勃起が起こると、陰茎の中では陰茎内の動脈や陰茎海綿体にエネルギーを与える物質“サイクリックGMP”が増加します。これが増えることによって、勃起の状態は維持されます。そして性行為が終わると“サイクリックGMP”を加水分解して後片付けをする“PDE‐5”という酵素が働いて勃起は終了します。
ED治療薬は、この“PDE‐5”の働きをブロックし、勃起のためのエネルギー “サイクリックGMP”を蓄積させることができるのです。このため、勃起や性行為のためのエネルギーがたまっていき、勃起を進行・維持させることができるようになる、というのです。
ところで、ED治療薬を飲んでいても性的な刺激がなければ勃起しません。勘違いしやすいのですがED治療薬は性欲を高めたりする催淫剤や精力剤ではありません。目や耳からの刺激が脳から勃起中枢に伝わるという、通常の勃起のメカニズムを経なければ効き目がないのです。